院長あいさつ


平成23年7月
国立国際医療研究センター国府台病院
院長:上村 直実 (Naomi Uemura)

 国立国際医療センター国府台病院は、平成22年4月に独立行政法人となり、国立国際医療研究センターと名称が変更して1年有余が経過しました。国府台病院は、新たに設置された肝炎・免疫研究センター(溝上センター長)および精神医療とくに精神救急と児童精神においてナショナルセンターとしての役割を果たすとともに、職員一丸となって地域に根ざした一般診療の充実に努力しております。この1年間の経過と現状について紹介させていただきます。

1)患者さん中心のチーム医療の実践
 市川市に位置する当院のモットーは患者さんを中心とした最善のチーム医療を実践することです。私たちが考える「患者さん中心のチーム医療」とは、医師・看護士・薬剤師・臨床検査技師・放射線技師・栄養士・事務職員・すべての病院職員が職種を問わずお互いに尊敬する気持ちを持って、患者さんを自らのもっとも大切なひととして接する最善の医療と考えて実践しております。
 患者さんに質の高い優しいチーム医療を提供するために必要な職場環境、すなわち,職員が楽しく働き、ゆとりを持ち、互いに尊敬し合う笑顔の絶えない職場環境を大切にしたいと思っています。さらに、市川を中心とした地域の医療機関の先生方に対して尊敬の念を抱いたチーム医療にも努力しております。このために、さらに病診連携に力を入れており,平成23年度後半から国府台病院と地域の医師会の先生方による連携医制度を発足する予定です。今後,ご案内いたしますので、ご高配願えれば幸いです。

2)センター病院との人材交流の推進
 国立国際医療研究センターの2つの病院のうち、新宿のセンター病院は若手医師250名をかかえる高度専門医療センターであるのに対して、国府台病院は医師数も少ない小規模な病院ですが、職員が一丸となって患者さんにとって温かな診療を提供している点が大きな特徴です。
 国府台病院では、センター病院との若手の医師や看護師の人材交流を通じて、地域の要望に応えることができる質の高い総合診療を目指しています。すなわち、専門分化されたセンター病院では不足しがちな総合的視野を有する“疾患をみるのではなく、疾患を有する人間をみる”診療を実践したいと思います。さらに、この総合的視野を有する若手の医療従事者の育成体制を整備しつつあるところです。

3)ナショナルセンターとしての役割について
 独立行政法人である当院にとって、国民の健康に対して寄与することは当然の責務であります。最近、肝炎・免疫研究センターにおいては、C型肝炎に対するインターフェロン治療の効果や副作用の出現が投与前に予測できるシステムを開発しました。一方,精神医療については、以前から高い水準の診療を継続していますが,この継続とともに、精神救急と児童精神の分野における優秀な人材を輩出できる教育体制を整備しており、全国に若手の精神科医師を排出しています。
 さらに、現在,当院における重要課題として臨床研究の活性化を取り上げています。臨床研究の活性化を目的として新宿地区に設立されている国際臨床研究センターと協力して『臨床研究・治験センター』を設立しました。今後,国府台病院においても種々の疾患に対する臨床研究を実践できる基盤を整備して、市川市に貢献できて、さらに患者さんに還元できるような体制を目指していきたいと考えています。

 最後になりましたが、国府台病院では,平成24年4月に、肝炎・免疫センターおよび新病棟が完成し、引き続き新しい外来棟の建設が予定されております。職員一同、患者さんやご家族に喜んでいただける、良質な医療を提供する病院を目指してまいりますので,みなさまのご協力とご支援を心よりお願い申し上げます。



国立国際医療研究センター国府台病院のトップページへもどる