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治験管理室長から

国府台病院治験管理室長の榎本哲郎です。専門は精神科です。平成16年6月から室長を併任しています。それ以前にもいくつかの抗精神病薬の治験には携わっていましたが、現在は主に抗精神病薬、気分安定薬の治験を担当しています。

新しい薬が世に出るためには、「治験」という過程が欠かせません。「治験」は、新薬として期待される薬剤の有効性と安全性を確認するための大切な臨床試験です。「治験」は、あらかじめ病院の審査委員会で審議され、承認されてから行われています。「治験」を進めて行くには、「治験」に同意された患者さんをはじめ、医師、治験コーディネーター、薬剤師、看護師、検査技師、製薬企業など多数の協力や連携が必要です。

これまでは、外国においてすでに使われている薬なのに日本では使えないということが多々ありました。私が関わった治験のうち市販された新薬がいくつかあります。その中でも治療抵抗性統合失調症に効果があるといわれる抗精神病薬は、日本で使用できるようになるまでに、色々な理由はあるものの欧米諸国と比べて約20年遅くなってしまいました。

良い新薬をできるだけ早く世に出すためには、世界の国々と同時進行で「治験」を行う必要があります。そのような国際共同治験が、ここ数年徐々に増えてきました。「いままで治らなかった病気を治したい」「病気で悩む人のために役立ちたい」というみんなの願いは「治験」によって実現します。

国府台病院は2010年4月から独立行政法人国立国際医療研究センター国府台病院になり、これまで多数行ってきた精神・神経の新薬のみならず、消化器、免疫、内分泌代謝、感染症等々内科系の新薬の「治験」も続々と始まる予定です。今後も「治験」へのご協力をよろしくお願いいたします。

治験管理室長 榎本哲郎