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脳神経外科

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脳神経外科のご紹介

我々、脳神経外科は2019年4月1日よりメンバーが入れ替わり、新体制となっています。

脳神経外科では、主に、脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血など)や、頭部外傷、脳腫瘍、水頭症、脊髄・脊椎疾患などの患者様の治療をしています。治療方法として、脳神経外科としては手術を主としていますが、その他に内服や点滴、リハビリテーションといった様々な治療方法もあり、状態に合わせてそれらを組み合わせて行っています。

また、発症してすぐの超急性期治療から慢性期までの治療を行い、さらにその後の再発予防や早期発見も脳神経外科の役割と考え、治療しています。

【脳卒中】

脳卒中は主に脳梗塞、脳出血、くも膜下出血などの脳血管の病気の総称であり、一般的には「突然に」発症し、麻痺や言語障害、意識障害などの後遺症が残りやすい疾患です。外科的治療(手術)・内科的治療(内服薬・点滴)、リハビリテーションを行い、少しでも日常生活に近づけるようにそれぞれ担当のスタッフと話し合いながら治療しています。それぞれの疾患については以下の通りです。

1.脳梗塞

脳卒中の中で最も頻度が高く、脳の血管が閉塞する疾患です。原因としては生活習慣病(糖尿病・高血圧・脂質異常症など)や心疾患(不整脈など)、脳血管の奇形などです。原因により治療方法は様々ですが、不運にも脳梗塞になった場合、発症から4.5時間以内であればt-PA療法(点滴)という血栓を溶かす治療法を行います(適応外もあります)。さらに検査により脳血管の閉塞を認めたら、脳血栓回収療法というカテーテルで詰まった血栓を取り除く治療を行います。

その他、頚動脈狭窄症という脳梗塞の原因となる疾患もあり、狭窄の状態に応じてカテーテル治療(頚動脈ステント留置術)や頚動脈内膜剥離術を行います。

2.脳出血

高血圧や脳血管の奇形などにより脳の血管が破綻し出血する疾患です。出血部位により症状は様々であり、少量の出血であれば症状は軽度ですむことが多く、多量の出血であれば命に関わることがあります。基本的には命に関わる場合や再出血する可能性が高い場合は手術になることがあります。それ以外の場合は出血の原因を検討して、再発予防をしていきます。

3.くも膜下出血

原因の多くは脳動脈瘤の破裂です。約2/3の患者様は死亡もしくは重度の後遺症を残すといわれています。くも膜下出血を発症した場合、再出血(動脈瘤再破裂)を起こすと致死的になるとされており、その再出血を予防するために手術を行います。手術方法は脳血管内治療(コイル塞栓術)と開頭手術(クリッピング術)の2通りがあります。患者様に適切な治療方法を選択し提供していきます。

また、破裂する前に脳動脈瘤(未破裂脳動脈瘤)を発見した場合には、最新のデータに基づいて破裂リスクを検討し、破裂予防の治療(手術)もしくは経過観察を提示していきます。

昨今、マスメディアにて脳血管内治療(カテーテル治療)が取り上げられることが多くなっており、脳卒中の治療として脳血管内治療が不可欠なものとなっています。この度、脳神経外科が新体制となり、国府台病院でも脳血管内治療を行うことができるようになりました。

【頭部外傷】

交通事故など重度の外傷による急性硬膜下血腫、急性硬膜外血腫、脳挫傷といった疾患の治療から、軽微な受傷から1~2か月経過して発症する慢性硬膜下血腫に対する治療を行っています。

その他、軽症外傷も診ています。いずれにしても外傷を負ったら当日、翌日には受診するようにしてください。

【脳腫瘍】

良性から悪性まで腫瘍の種類は数多くありますが、基本的には腫瘍摘出術を行い、病理診断にて種類を特定します。悪性の場合には放射線治療や化学療法が必要な場合があります。当院にて対応不可能な場合には、患者様自身やご家族と話し合いながら、適切な施設をご紹介させて頂いております。

【正常圧水頭症】

主に高齢の方で、歩行障害、認知症、失禁を3大症状として発症する疾患です。脳をとりまく髄液という液体の吸収に問題があり、より多く溜まっている状態です。日常生活に支障がでますが、「シャント手術」によって改善が期待でき、「治せる認知症」とも知られています。検査を行い、その手術で改善が見込めるかを十分に検討した上で、手術を行います。

【脊髄・脊椎疾患】

手足のしびれや麻痺などの原因として椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、脊髄腫瘍などの疾患があります。このような疾患に対して内科的治療(内服薬や注射)で経過を追いながら、状態に応じて外科的治療を行います。当院整形外科と協力し、診療を行っています。

頭痛やめまい、手足が動かしにくい、しびれ感、痙攣や震えなどの症状や他院で異常を指摘されたなど、些細なことでも心配や不安を感じた際には、ぜひ脳神経外科を受診してください。脳神経外科疾患でない場合でも、他の診療科や他の医療機関と連携して、患者様に最適な治療方法を提供できるように努力していきます。

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