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中央検査部

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中央検査部のご紹介

 中央検査部は細菌検査部門、病理検査部門、輸血管理部門、生理機能検査部門、検体検査部門(生化学、尿一般、血液、免疫血清)の5部門より構成されています。検体検査部門については、平成22年度からブランチラボを採用しています。
外来診療前検査を含めた各種至急検査、夜間・休日の緊急検査など365日24時間体制で対応し、各部門が一丸となり迅速で正確な検査結果を提供するよう努めています。

細菌検査室

002.jpg001.jpg 細菌検査室の業務は主に、患者さんの臨床材料(血液、膿、喀痰、尿、便など)から感染症の原因微生物を検出して、有効な薬(抗菌薬)を調べることです。とくに血液に細菌が侵入した場合、重症感染症(菌血症、敗血症)の場合が多く、迅速に原因菌をつきとめ、適切な治療薬選択をサポートしています。また、ICT(感染制御チーム)の一員として、院内における薬剤耐性菌の出現状況などの把握、感染管理における資料提供、院内の環境調査など感染防止策にも積極的に取り組み、チーム医療の一助も担っています。
最近では、ウイルスの遺伝子を増幅し検出するPCR検査も行っています。

病理検査室

003.jpg病理検査室の業務は、組織診断、細胞診断、剖検診断に大別されます。
組織診断は、内視鏡下で採取された組織や手術で摘出された臓器等から標本を作製し、病変の性質や良悪性の鑑別、進行度等について判断します。また、手術中に腫瘍の切除範囲を決定するなどの目的で依頼される術中迅速組織診にも対応しています。
細胞診断は、尿、喀痰、体腔液(胸水・腹水など)、子宮頸部等から採取された細胞を標本化し、悪性細胞の有無等について、細胞検査士の資格を持つ臨床検査技師がスクリーニングを行いその後、病理医が診断します。また、病理解剖(剖検診断)も行っています。

輸血管理室

004.jpg輸血は他人の血液を輸注するため、臓器移植の一種とされています。外科手術や重度外傷時、血液の病気等では欠かすことのできない治療です。
当院の輸血検査室は、検体の検査結果報告だけではなく、医師からの輸血依頼に迅速対応し、日本赤十字社と連携しながら血液製剤を供給する業務を行っています。
輸血関連の検査業務の他に、自己血を含む血液製剤の管理業務も担当しています。
輸血業務は24時間体制で、夜間・休日であっても臨床検査部技師が当番制で対応しています。

生理検査室

生理機能検査とは、患者さんの身体に電極を装着したり、超音波を出す探触子を身体に当てることで得られる波形や画像等の情報を記録する検査です。当院では、心電図、運動負荷心電図、ホルター心電図、ABI(血圧脈波)、DPN(糖尿病性末梢神経障害)、肺機能、脳波、超音波(腹部・心臓・頸動脈・下肢静脈・甲状腺・関節)、簡易PSG(簡易終夜睡眠ポリグラフ)、PSG(終夜睡眠ポリグラフ)等の検査を行っています。
主な検査を紹介します。

①心電図検査
手足と胸部に電極を装着し心臓より発生する電気現象を記録することで、不整脈や虚血性心疾患等の有無を調べる検査です。
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②肺機能検査
鼻をクリップで塞ぎマウスピースを口にくわえた状態で口呼吸することで、肺や気道の状態を評価し、呼吸器疾患の有無を調べる検査です。
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③脳波検査

頭皮に電極を装着し、脳より発生する微弱な電気的興奮を記録することで、てんかんをはじめとする意識障害や脳の器質的病変の有無を調べる検査です。
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④超音波検査

超音波を出す探触子を用いて、体内臓器の形態や大きさ、機能等の評価や病変の有無を調べる検査です。超音波とは人間の耳には聞こえない高い周波数の音のことで、身体に侵襲性がなく安全です。肝臓・胆嚢・膵臓・腎臓・脾臓等の腹部臓器、心臓、頸動脈や下肢静脈の血管、甲状腺や関節等を観察します。
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検体検査室

009.jpg検体検査室は、生化学検査、免疫学検査、血液検査、尿検査の分野にわかれており、患者様よりお預かりした血液や尿などの成分分析を24時間行っております。
患者様の診断に役立つよう、より精度の高い結果をご報告するため技術力の研鑽に励むと共に、患者様の結果待ち時間を少しでも短くできるよう、日々効率的な業務を心掛けています。

①生化学検査
血液中の成分を化学的に分析することにより、肝臓機能、腎臓機能、心機能、炎症反応など幅広い病状の経過を検査します。

②免疫検査
血液中の成分を化学的に分析することにより、感染症の有無、甲状腺機能などを検査します。

③血液検査
血液中の細胞の数や細胞種類の分析をすることで、貧血の有無、炎症の有無、血液疾患などを検査します。

④凝固検査
血液の凝固機能を検査します。

⑤尿検査
尿中に含まれる成分の分析や細胞の種類を調べることで、膀胱や腎臓の炎症の有無や腎臓の状態などを検査します。