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季節性アレルギー性鼻炎(スギ花粉症)に対する抗IgE抗体治療について
重症・最重症のスギ花粉症に対して、抗IgE抗体(ゾレア®)を皮下注射する治療を行うことができるようになりました。注射可能な期間は限りがあり、2~5月の間のみとなります。
治療にあたっては下記の点にあてはまることが必要となります。
- 12歳以上
- スギ花粉抗原に対する血清特異的IgE抗体がクラス3以上
(当科で血清総IgEおよびスギ花粉抗原血清特異的IgEを測定します) - 過去にスギ花粉抗原の除去と回避を行った上で、医療機関において鼻アレルギー診療ガイドラインに基づき、鼻噴霧用ステロイド薬及びケミカルメディエーター受容体拮抗薬による治療を受けたものの、コントロール不十分な鼻症状が1 週間以上持続したことが診療録、問診等で確認できる
その他にアレルギー性鼻炎に関連する検査(画像検査・生理機能検査など)を受けて頂く場合があります。
検査結果や体重によっては治療の適応外となることもあります。
血清総IgE量と体重によって薬剤の投与間隔と投与量が決まり、それによって負担金額が大きく変わります。負担金額によっては、治療を受ける際に限度額適用認定証を申請し、年収に応じた医療費の助成を受けることをお勧めします。その他、受診・検査にかかる費用・同時に服用し続ける必要のある薬剤の費用がかかります。
ご不明な点につきましては耳鼻いんこう科外来までお問い合わせください。