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消化器・肝臓内科

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 消化器・肝臓内科では、消化管・肝胆膵の疾患を有する患者さんの立場を重視した全人的医療および患者さん中心の総合的なチーム医療をモットーとして、科学的根拠に基づく診療ガイドラインに沿った診療を目指しています。

消化器内科

 急性・慢性疾患含めて、消化器疾患全体をカバーしておりますが、特にヘリコバクター・ピロリ診療および内視鏡を用いた消化管癌の早期発見・早期治療を得意としています。

 ヘリコバクター・ピロリ感染状態を意識した内視鏡検査を行うことで、胃癌の見落としの少ない検査が提供でき、また、将来的な胃癌のリスクの予想も可能となります。ヘリコバクター・ピロリ除菌療法については、一般的な方法 (一次除菌・二次除菌)に失敗した場合での除菌療法についても、相談に乗らせて頂きます。

 消化管癌については、上部消化管・下部消化管内視鏡検査ともに、Narrow Band Imaging(NBI)などの画像強調内視鏡・拡大内視鏡を駆使して、癌の早期発見および正確な診断を提供できるよう努めています。内視鏡治療については、とくに内視鏡的粘膜下層剥離術 (ESD)は当科の強みです。早期消化管癌に対してどこまで内視鏡治療で対応できるかは施設間で差がありますが、当科では一般的に困難病変とされる大型病変や潰瘍瘢痕合併病変についてもESDを用いて積極的に対応し、良好な成績を収めています。また、正確な診断・安全な治療を提供するだけでなく、患者様にとって楽な内視鏡検査を提供することもモットーとしています。進行例についても外科や放射線科医と連携し、おひとりおひとりに最善な治療法を提案致します。

 胆膵領域については2019年度から専門スタッフが加わり、良性・悪性の胆膵疾患に対する内視鏡治療はもちろん、膵癌早期発見のための超音波内視鏡検査についても精力的に行っております。

肝臓内科

 肝炎から肝硬変・肝癌まであらゆる肝疾患の診療を行っています。併設する肝炎・免疫研究センター併任も含め6名の日本肝臓学会専門医が診療を担当いたします。

 肝疾患の進行に伴う線維化の評価に関しては血清学的線維化マーカーのみならず、組織弾性イメージング(VTQ, Fibroscan)をいち早く導入し、個々の患者様の状態把握に努めています。

 B型肝炎、C型肝炎では多数の臨床試験に参加し、多くの治療経験を有しています。治療によりウイルス持続陰転化を得られた患者様につきましても定期的に検査を行い、適切な経過観察を行って参ります。遠方からお越しの方はお近くの医療機関と連携し治療致します。

 また、近年増加傾向にある非アルコール性脂肪肝炎/肝障害(NASH/NAFLD)に対しても。Fibroscan測定の際にControlled attenuation parameter(CAP)を同時測定し、肝への脂肪蓄積度を判定するとともに、栄養士と連携し体成分分析装置(InBody)を利用した栄養指導療法も含め治療を行っています。

 肝癌に対しては外科や放射線科医と連携し、おひとりおひとりに最善な治療法を提案致します。早期例にはラジオ波焼灼療法(RFA)を中心に治療しています。進行例に対しても、肝動脈塞栓術、肝動注療法、抗がん剤治療、放射線治療などを組み合わせ、集学的治療を行っています。

注)現在急性肝不全,アルコール依存症に対する治療はお受けしておりません。