研究内容紹介

ゲノム医科学プロジェクトの研究内容をご紹介します。

●B型肝炎ウイルス複製様式の解明と創薬研究(下遠野グループ)

B型肝炎ウイルス複製様式の解明と創薬研究(下遠野グループ)

 B型肝炎ウイルス(HBV)の生活環の中でこれまでにまだ理解されていない複製様式の詳細を明らかにし、それらの情報を基にしたHBVの持続感染を阻止する方法の開発、ポリメラーゼ阻害の範疇を超える新たな抗HBV作用を示す低分子化合物の開発に資する研究を行う事を目的にしている。具体的には (1) HBV感染が宿主の自然免疫機構を免れて増殖する機構の解析、 (2) HBVが標的細胞に侵入する機構の解析と、それを阻止する薬剤の開発、(3) HBV感染増殖を制御する宿主因子の解明と、それを基にした感染の持続化予測情報の入手、(4)感染細胞においてHBV cccDNAを維持する機構の解明と、それを阻止する薬剤の開発、(5) HBV感染を阻害する細胞表面蛋白質に対する中和抗体の開発等に焦点をあてた研究を行う。これらの研究は本研究グループがこれまで開発してきた、HBV感染を容易に識別し、かつ感染の定量化が可能なレポーターHBV系の改良、およびHBV cccDNA合成を評価可能にするレポーターHBVを開発しつつ推進する。

B型肝炎ウイルス複製様式の解明と創薬研究(下遠野グループ)

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