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病院長挨拶

平成29年4月

国立国際医療研究センター国府台病院 病院長 上村 直実(Naomi Uemura)

院長:上村 直実

国府台病院は、平成22年4月に国立国際医療研究センター国府台病院と名称が変わって7年が経過しました。現在の正式名称は国立研究開発法人・国立国際医療研究センター国府台病院となっております。この7年間、新たに設置された肝炎・免疫研究センターおよび精神医療とくに精神救急と児童精神専門医の育成においてナショナルセンターとしての役割を果たすとともに、地域に開かれた総合診療機能を有する病院として一般診療の充実に努めてまいりましたが、今後も、職員一丸となってさらなる進化を遂げるべく努力してゆく所存ですので今年度もよろしくお願い申し上げます。


一昨年の7月に一般診療科の新外来棟がオープンし、市川・松戸道路から見える国府台病院の景観が大きく変わりました。新しくなった一般診療科の外来棟と病棟は建物が古いという国府台のイメージを一新するものであり、患者さんにも喜ばれています。一方、診療面では耳鼻咽喉科の医長を迎えたのをはじめとして外科系診療が充実してきました。市川市で唯一のPET-CTおよび定位放射線治療装置の導入も含めて最近の国府台病院を紹介させていただきます。

『患者さん中心のチーム医療の実践』

当院の変わらないモットーは、患者さんを中心とした最善のチーム医療を実践することです。「患者さん中心のチーム医療」とは、医師・看護師・薬剤師・臨床検査技師・放射線技師・栄養士・理学療法士、作業療法士、言語聴覚療法士・事務職員・すべての病院職員が職種を問わず、互いに尊敬する気持ちを持って、『患者さんを自らのもっとも大切なヒトとして接する最善の医療』と定義しています。質の高い優しいチーム医療を提供するために必要な職場環境、すなわち,職員が楽しく、ゆとりを持ち、互いに尊敬し合う、笑顔の絶えない職場環境を大切にしたいと思っています。

地域の医療機関と緊密な関係を有するチーム医療をさらにすすめるために、国府台病院の青柳副院長と今村部門長が中心となって、市川市医師会のご協力のもとに地域医療フォーラムやオープンカンファレンスを開催し、患者さんを中心に据えた病診連携のみならず病々連携を推進しております。今年度も、医師会の主催する催しに積極的に参加させていただき、市川市医師会との密接な連携関係を築きたいと考えています。 

『救急診療の充実』と『一般診療科における診療体制の変化』

国府台病院の救急体制は、現在、毎日午前8時半から夜の8時まで救急科の専門医師2名が中心となって救急車や救急患者さんの要請に対応しています。市川市の救急体制は、市川総合病院、東京ベイ市川・浦安医療センターが主体で担っていただいておりますが、国府台病院もお役に立てる施設になりつつありますので、いつでもご連絡ください。『かかりつけ医から紹介を受けて、できるだけ早く診断、治療を行って、早急にかかりつけ医に戻っていただく』を地域医療における国府台病院の役割と考えています。外来および入院に関わらず、かかりつけ医との関係を明確に分けた診療を目指すことを職員一同が考えた診療を行っています。 

市川における『新しく導入された精度の高い診療技術』

新規診療技術の中から市川市では全く新たな技術や医療機器を紹介いたします。
 

  1. 下咽頭がんや食道がんおよび大腸がんに対する内視鏡的治療

    消化器癌の内視鏡手術はポピュラーになってきていますが、下咽頭や食道の早期がんおよび大腸の大きな早期がんに対する内視鏡的手術(粘膜下層剥離術)は技術的に難しい手技であるので、まだ一般的ではありませんでしたが、当院の消化器内科では合併症もなく実施できています。
  2. 放射線診療部門におけるPET-CTおよび定位放射線治療機器の導入について

    3年前から市川市では唯一の最新鋭PET-CT検査を導入しています。がんの全身検査や原因不明の炎症部位の検索に有用性が高いPET-CTは地域においてもご要望の強い医療機器です。患者さんを東京の医療機関に紹介しておられる医院や病院の先生には是非ご利用いただければ幸いです。病変部に対する放射線をより集中的に照射することが可能な定位放射線治療装置も導入しており、専門医師による最新の放射線治療も開始しております。こちらも専門的な治療分野でありますが、是非、ご利用いただきたく存じます。
  3. 新たにはじまった耳鼻科診療について

    昨年の10月に赴任した渡邊耳鼻咽喉科医長は、着任以来、最新の耳鼻感診療を開始しておりますが、患者さんにも大変好評です。その他、当院の腹部超音波検査は、肝胆膵のみならず胃や大腸など消化管の病気までも診断できることで有名です。その精度は全国でも有数な手技と自負しております。

ナショナルセンターとしての役割と『臨床研究の活性化』『専門医制度』について

国立研究開発法人である当院にとって、国民の健康に寄与する研究結果を産出することは当然の責務であります。肝炎・免疫研究センターにおいては、C型肝炎に対する経口薬でほぼ100%ウィルスを駆除できる新たな治療法を開発推進してきましたが、今後、B型肝炎の撲滅へ向かっての研究が開始されています。一方,精神医療については、以前から高い水準の診療を継続していますが,この継続とともに、精神救急と児童精神の分野における優秀な人材を育成していますが、精神科医師が不足がちである近隣の病院とも病々連携を活発化させたいと考えています。

当院における重要課題として取り上げている臨床研究の活性化と若手の臨床研究医の育成については、臨床研究の活性化を目的として設立している『臨床研究・治験センター』を中心に、今後,国府台病院においても種々の疾患に対する臨床研究を実践できる基盤を整備して、市川市に貢献できて、さらに患者さんに還元できるような体制を目指していきたいと考えています。さらに、今後、開始される予定の新専門医制度に対しても『内科専門医の基幹施設』として初期臨床研修医およびその後の後期研修の体制を整備しております。

 
最後になりましたが、国府台病院では,職員一同、患者さんやご家族に喜んでいただける、良質な医療を提供する病院を目指してまいりますので,みなさまのご協力とご支援を心よりお願い申し上げます。